環境への取り組み

 

徹底した環境管理のもとでクリーニングを行う東松山工場平成20年にオープンした工場は、環境負荷を低減する最新鋭の設備が充実。

東松山工場洗濯ライン(200kg機4基)

リネスは環境管理のさらなる徹底と品質管理の向上をめざし、平成20年6月9日に営業拠点及び生産拠点を東京都板橋区から埼玉県滑川町・東松山工業団地内へ全面移転しました。
自社洗濯設備を持っているレンタルウエス工場のなかでは、東松山工場の水浄化処理システムは業界随一であり、東松山工業団地内の数ある工場の中でも最大規模を誇っています。
とくに、洗濯廃水をリユース(再使用)する高度な技術を持つリネスの水処理システムは、当社独自のアイディアと過去から積み重ねてきたノウハウを反映して構築しています。
このように、リネスが推進している「リユース&リサイクル」は、廃棄物を大幅に減らし繊維資源を保全するとともに、水資源の節約や再活用を行うなど、事業そのものが環境保全に密接した活動といえます。


1.クリーニング廃水の再使用と省資源

東松山工場水処理設備(処理日量 最大250トン)

使用済みウエス等の洗濯工程で発生する廃水を再利用するという、クリーニング業界でも類を見ない高い技術をもった独自の水浄化システムを完備しています。
東松山工場では1日の水処理能力は平均200tで、このうち1日150tは廃水を浄化し再生した水を使用し、1日の上水道使用量・下水道排出量はわずか50t程度という驚異的な節水設計です。また、下水道に排出する廃水の水質は法規制よりも厳しい基準を自主設定。BOD(生物酸素要求量)を10ppm以下にするなど、地域の水資源環境にも配慮しています。

東松山工場の水処理フロー図

2.廃棄物の削減と繊維資源の有効利用

リサイクルウエスR1(廃ウエスから生まれたオイルマット)

リネスは工場から発生する廃棄物ゼロをめざしております。
検品で規格外となったウエスも提携先の紡績工場に送り、これを繊維質にほぐして紡織し、新しいウエスに再製品化するリサイクル事業を推進しております。
新たに生まれかわったウエスは「リサイクルウエスR-1」として販売されており、本事業は平成16年に東京都により中小企業革新計画事業の認定を受けています。
また、メーカーにより送られる洗剤をリターナブル輸送に切り替えて不要容器の発生をなくすなど、原材料仕入れの段階より徹底した取り組みを進めています。

 リサイクルウエスR-1 PDFダウンロード


3.生産部門での環境負荷削減

洗濯工程(乾燥工程まで全てライン化)

クリーニングのなかで環境負荷が大きい要素となるのが化学物質である洗剤です。
リネスが使用する洗剤は、水処理工程に支障をなくし環境負荷を低減させる目的で、メーカーとともに共同開発した特殊な洗剤です。なお、洗濯工程はランドリー(水洗い)方式を採用し、ドライ溶剤等をいっさい使用しておりません。
また、工場全体の電力消費の削減にも目標をかかげております。東松山工場の洗濯設備は、洗濯脱水機を6台、乾燥機を設置しており、このうち200kgの容量をもつ4台の洗濯脱水機と乾燥機は、洗濯から脱水および乾燥までの工程を自動制御するなど業務効率とエネルギー効率を向上させています。


4.ご視察の受け入れ

リネスではお客様(事業所)のリネス洗濯工場へのご視察(ご見学)を随時受け付けております。環境管理や社員教育の一環として、ぜひご活用ください。レンタルウエスの付着物がどのように処理されているのか、洗濯廃水がどのように再利用されているのか、実際にご覧くださりご納得いただけることと思います。


5.ミヤコタナゴ保護活動

ミヤコタナゴ
自動販売機(販売収益金でミヤコタナゴ保護を応援)

リネスでは東松山工場が所在する比企郡滑川町が行っている国天然記念物「ミヤコタナゴ」の保護活動を支援しています。
水環境の悪化などを理由に「ミヤコタナゴ」は絶滅の危機に瀕しており、この貴重な種を残すために「滑川町エコミュージアムセンター」では人工繁殖やその生態に関する調査研究、野生復帰に向けた取り組みなどが行われています。
「水資源の保全」を理念とするリネスでは、「ミヤコタナゴ」の保護活動に賛同し、その一助となれればと考え、東松山工場内に設置した飲料水自販機の販売収益金の一部を「滑川町エコミュージアムセンター」(滑川町教育委員会)に寄付しています。
今後も「ミヤコタナゴ」の保護活動をつうじて地域に貢献し、さらに社員への環境教育の場として生かしていきたいと考えています。
→ 関連ページ:
滑川エコミュージアムセンター